こんにちは。
5年ほど前に一度はてなブログをやっていたのですが、飽き性なので1年もせず消してしまったにも関わらずまたはじめてしまいました。今回はどれくらい続くか我ながら見ものです。
さて、なぜ性懲りもなくブログを再開したかというと、実に高校生ぶりにV系(?)バンドのcali≠gariに再度ハマってしまったので、どうしてもこの気持ちの高まりを書き留めておきたかったのです。
きっかけは公式YouTubeで観たリバイバル版「エロトピア」MV。彼らがさらに魅力を増して精力的に活動していることに衝撃を受けました。
▲石井さんの動きがおもしろかっこいい。
高校生の頃に彼らを好きになったのは、ちょうど2008〜2012年の「消費期限付き復活」中でした。武道館ライブがラストになると本気で思っていたので、あれだけ辞める辞めると言っていた人たちがここまで続けてくれるとは誰が想像できたでしょうか。自分が歳をとってもいまだ在り続けていてくれたこと、そしてまた出会わせてくれたこと、感謝しかありません。
▲ラストになると思っていたライブ『解体』のDVD。当時貧乏高校生の私にとっては結構いい値段でした(¥13,420)。
▲武道館ライブに行った当時のフォロワーさんがわざわざ郵送してくださったフライヤー。その節はありがとうございました。
その後もかろうじて2015年、ドラムの誠さんが脱退してしまってからのアルバム『12』までは聴いていたのですが(それも約10年前…時の流れは残酷です)、以降は全く追っておらず…。故にどこから聴き始めようかと悩みましたが、衝撃を受けた「エロトピア」を含む『ブルーフィルム-Revival-』(2020)を購入しました。これも4年前のアルバムです。
今更1人で盛り上がっていてなんとも恥ずかしいですが、感想を書きたいと思います。
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歌詞カード表紙はオリジナル版と同じ特徴的なコンドームのイラストですが、その裏表紙は石井さん中心にお麗しい3人。石井さんのカッチョエエお洋服の「C」はバンドの頭文字ですか?
以下、曲について特に印象深かったもの。
(ちなみに音楽についてはリコーダーを奏でることすら危うい素人ですので、本当に直感で喋っています。偉そうで申し訳ありません。)
4.「ポラロイド遊戯」
オリジナルよりもコーラスの「らっちゃら、らっちゃら〜」が男らしく(笑)なっている気がしました。加えてリバイバルはトランペットがさらに華やかになっており、それ故の賑やかさ(エロトピアから引用するなら『衆人環視』感)が増しているように思いました。
6.「デリヘルボーイズ!デリヘルガールズ!」
青さん新曲。すげータイトルだと思ったが、なんてキャッチーな曲!ピコピコサウンドが可愛い。主婦のパートが青さん(青江さん?)ボーカルなのも可愛い。
最近はオリジナル版が出た2000年当時よりも性産業がかなりライトになっている気がしているので、前出の「ポラロイド遊戯」がアングラ感のある売春の曲(だと理解している)であるのとは対照的に、性を売る事に対してこういうあっけらかんとした曲になるのも然もありなんと思いました。いや、単に前者はアイロニカルの化身石井さん作詞で、こっちは青さんだからかも。多分そう。
しかし、ただ無条件に奔放なだけではなく最後の「寂しい気持ちは誰より知ってる」という歌詞がニクイですね。まぁしかし、「デリヘル」というフレーズで終わる曲は前代未聞じゃないでしょうか…
7.「真空回廊」
実はこの曲が一番聴いてみたかった。なぜなら人生で一番聴いた曲だからです。
かなり大胆にアレンジされており華やかで豪奢になった印象でしたが、オリジナルに思い入れが強すぎたせいで個人的にはハマらず…。Aメロ?サビ?の「だからただ…」×3のリフレインが色っぽくて好きな部分なので、そのフレーズが一回になってたのもちょっと悲しかったです。
歌詞にある「たおやか」という表現の似合う美しい音が好きだったので、少々ノイジーになっていたのがイメージと違いすぎてしまったかなと思います(リメイクなんだから変わるのは当たり前なんですが)。
そもそもが誠さん作曲って珍しいような気がするのですが、いずれにしてもとんでもない神曲を生み出してくれたんだなぁとありがたみを噛み締めました。
しかし改めて、曲だけでなく歌詞もとんでもなく美しい。
「引き寄せたあこがれは 野蛮なほど綺麗だね」
「綺麗」を「野蛮」で装飾するなんて、とてもじゃないが思いつかない。天才・石井秀仁。
9.「さかしま」
石井さん新曲。ファルセットが美しい。石井さんらしい暗喩と思われる表現の多い歌詞ですが、何らかの禁忌を犯しているような印象を受けました。切ないメロディも涙が出そうです。
「さかしま」ってどういう意味かと調べたら、不勉強でしたがそういう文学作品があるんですね。また読んでみたい作品が増えました。
余談ですが、cali≠gariは文学作品と同じタイトルにしている曲も多いので(太宰治『グッド・バイ』、三島由紀夫『禁色』など)元ネタを読めばもっと世界観の理解が深まるのだろうと思いますが、『禁色』についてはそれから10年経っています。つまりそういうことなんです。駄目なんです。
10.「ブルーフィルム」
イントロのドラムに力強さが加わってる!つくづく名曲です。
自分は割と(語弊を恐れず言えば)健全な人生を歩んできた自覚がありますが、それでもとても落ち込んだ時に泣きながら聴いた思い出があります。一人ではどうすることもできない気持ちを抱えている人、また過去にそんな思いを抱えていた人たちが救われる曲だと思います。今やもういい大人なので気持ちが不安定になったり死にたくなることも少なくなりましたが、確かにそんな気持ちを抱えていた自分が大人になってからこうして新しくなったブルーフィルムを聴くことができてとても感慨深いです。
▲PVもかっこいいです。
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これを皮切りに少しずつ音源を集めていこうと思います。もうアラサーなので高校生の頃と違って瞬発力も物覚えも記憶力も衰えており、曲を覚えられるか不安到来なんですが、まぁit I can ということで…。
ずっと音源ギャ(「ギャ」かすら怪しい)でライブに一度も行ったことがないので、チケットを取ることができれば3月の「6+7+8+9=30」に行ってみたいなと思っています(過去曲中心のライブだそうで、新曲の履修が間に合わなそうなので大変助かります…)。
それでは!